ミルコ日記

趣味や日々の思いを綴ります。

安倍元総理大臣国葬儀に思う2

 

国葬に至る思いは前稿で述べたが、安倍さんに対する思いを述べたい。

識者や有名人、政治家からのコメントはここ二か月で様々出ており、保守派からはほぼ事件以降も趣旨はから変わらず、より深い信望の思いを述べられているが、左派、共産系のマスコミや論客は微妙にその表現を変えて来ているのが判る。最初は神妙に故人を悼む言葉が聞かれたが、旧統一教会と言う格好の批判の的が出現したことで、その被害者を擁護する立場から反安倍、反自民の世論を上手く作り出す方向に向かった。これは彼らにすれば、千載一遇の盛り上がりの場を得たと言える。なぜなら、本来この旧統一教会問題も、被害者を出さない為にはその常識外の寄付行為や宗教によるマインドコントロールを如何すべきかであるはずなのに、何故か旧統一教会と言う団体、宗教のカルト性、それを支援団体として利用した政治家、特に自民党への非難へと話をすり替えてバッシングしているのだ。

まさに意図をもって誘導している者もいれば、雰囲気に呑まれて一緒になって煽っている事が冷静に見ていればよく判る。

私にすれば、この余りにも残念で口惜しい安倍さんの死を冒涜するノイズ以外の何物でもない。まだ、起訴されてもいない山上容疑者の真の動機やその背後が解明されていない限り、先入観を持ってこの犯罪者を蛮行を判断評価すべきではなかう。また単独犯かどうかも同様で法廷の場で明確にすべきである。

今思うべきは、不幸にも凶弾に倒れ帰らぬ人となった安倍さんの無念に心を致すべきなのではないか。安倍さんご自身も常にこのような暴挙の危険は政治家として持っていたと思う。しかし、この様な謂れのない恨まれ方で殺害される(山上のリーク供述に拠れば)とは思っていなかっただろう。

安倍昭恵夫人との朝家を出る時の会話や、その日にスケジュール等、こんな不幸を予見させるものは何も無かったはずである。死の予感があったり、その危険の予知を怠っていた為に起こったとはとても思えない。日本の日常にあってはならない凶行であり、それが易々としかも安倍さんに起きてしまったことの茫漠として恐怖は一体何なんだろう。

アメリカのトランプ前大統領などは反対派から相当バッシングや政治的圧力や謀略を受け、いつ暗殺事件が起きてもおかしくないと思われていただろうが、いくら反安倍が多くても、現実として安倍さんに起きるとは思ってもいなかったのだ。

神が平和ボケした日本人の危機意識を安倍さんの死を以て強烈に思い知らしたとした思えない。そう言う意味ではとてつもなくインパクトがあり、多くの日本人に響いたのではないか。

だから、私も日本人ももっと不条理な死や、黙って平和を甘受しているだけでなく、安倍さんの残した志半ばの「美しき日本」に近づくこと努力をする必要があるのではないか。

日本の総理は一年ごとに変わる時代が安倍さんの第二次政権が成立する前までは当たり前だった。責任を取らない、世論に流される政治は世界の二流国だった。長期政権はそれ故に安倍さんへの国民の支持の証であり、強い政治現れだったと思う。

その長期政権でも成し遂げられなかった安倍さんの目指した美しい日本、歴史を重んじ、正しく理解し、日本人として誇りと勇気を持って日本民族として生きて行く社会を作ることが大事なのではなかろうか。

以前、元沖縄県知事の太田昌秀氏の葬儀に安倍さんがモリカケでバッシングされているさ中、わざわざ沖縄まで出向き参列された際、私もたまたま仕事の関係で沖縄に行っていて、帰りがけ偶然、沖縄の那覇空港でお見掛けし、直ぐに近寄り、SPに護衛される中、握手を求めると、気軽に応じて貰い、「(モリカケバッシングに)負けないでください、応援しています」と言う私の言葉に、「大丈夫です。頑張ります」と力強く答えて頂いた。思ったより痩せていた感じがしたが、握手も声も力強かった。まあ、選挙の時も握手をして回るので、このようなものなのだと思ったが、時期が時期だけに力強い安倍さんが見れてホットしたのを覚えている。九州に在住する私が安倍さんとこの様な接点を持てたのは天の恵みだと感じ、一生忘れる事はできない。

安倍さんの遺志を継ぐのは誰だろうか、萩生田さん、高市さんは筆頭格だろう。2021年の自民党総裁選で注目を集めた高市さんには期待が集まるが、無派閥だけに強力なバックアップが必要だ。岸田政権が意外と長続きしないのは今の支持率の急落を見るとあながち無い話ではない。安倍氏の後ろ盾の無い自民党がひ弱に見えるのは私だけではなく、自民党すら安泰では無いかもしれない。しかし、安倍さんの信念、意思を継ぐ方が必ず国政において安倍さんの求めた「美しい日本」を実現すべく立ち上がってくれると信じたい。

明日9月27日に国葬儀が行われる。安倍さんを慕うものとして、日本人として、半旗を掲げて安倍さんの安らかなご冥福をお祈りしたい。