ミルコ日記

趣味や日々の思いを綴ります。

履歴書の書き方《新卒》~趣味は仕事か、仕事が趣味か~

就職の為の履歴書・職務経歴書は最初に採用担当者にPRする大事な書類である。その印象は次の面接に繋がるかどうかが掛かっており、よく考えてベストなものにしたいものです。履歴書の中身は、人それぞれなので、PRポイントは違いますが、採用担当者が知りたい内容や好感を持てる内容にする為に注意すべき事を考えてみました。

私自身転職も4回してきており、経歴書や履歴書はかなりの数かいてきました。最近では転職サイトに経歴書の体裁があり、そこに入力して行くだけで、いろんなバージョンを簡易に書き溜めることができるので、とても楽であるし、使いまわしが効きます。しかし、最初のひな型になる良い履歴書を作るには何かと気を遣います。例えば、「趣味・特技」と言う欄があり、何を書くべきかを悩むだことがあります。

趣味と特技とは似ているが違うもの。趣味と言えば、「好きでやる」事、特技と言えば人よりも「できること」と言った風にカテゴライズされるでしょう。そう言う意味で、免許とか、資格とかは特技のカテゴリーに入ると思われるが、通常資格は別掲することが多いので、多少日常的に目立つ、もしくは、ある一定の条件で顕著に表れる行動、能力を「特技欄」記載するのが良いと思われる。履歴書では経歴や資格はほぼごまかしが利かない。そのため、採用側に意図的にPRできるのは、この日本的とも言える「趣味・特技」「志望動機」欄が重要だと感じます。

私の場合最初の転職は課長代理での転職で、次回以降いずれも管理職での転職であった為、転職後程なく採用側として就職面談や、中途採用等をする事になったので、新卒の場合や中途彩採用者の場合で、書かれている履歴書・職務経歴書に対しても、見るポイントが変わってくる。受ける側になった時も採用者が経歴書・履歴書のどこを見るかが大体予想がつくので、採用側に立ってイメージしながら履歴書を書くようにできました。

管理職の転職はスペシャリストとしてのスキルを見られるが、業種が違う場合、採用側は履歴書を見て、受験者が既に持っているスキルは「資格欄」で確認し、管理能力の有無は履歴書内容や、「趣味・特技」等を加味してイメージしたうえで、「会ってみたい」と感じれば次の面談へと進むことになる。面談になれば、履歴書・経歴書のイメージで良い印象を持っている訳であるから、その確認ができれば、次のステップに行ける訳です。

それに対して新卒の場合は、経歴書ではどのレベルの学校を出て、どのような資格を持っているか。またはどんなことに興味を持って過ごして来たか等を読み解きます。大体の場合、即戦力を求める訳では無いので、会社に入り社会人になって、会社のリズムの中で落ちこぼれないでついてこれるか、3年後位には新卒をリードできる先輩になれる素材か等を判断します。

新卒の場合の履歴書の書き方とその後の面談について、どこに工夫すべきかを採用側目線でお伝えしたい。まずは長くなるので、今回は新卒の場合を整理してみる今回はまず説明します。

経歴欄の書き方

  1. 経歴欄
  • 校名は略さずに記載
  • 学歴は中学校卒業から
  • 年月日は和暦基本、カッコ書きで西暦併記
  • 専攻、専門があれば明記する
  • 在学中に病気などの休学があれば、明記
  1. 志望動機の書き方
  • 就学中の専門・専攻に繋がる場合は訴求点
  • 志望業界に興味があれば訴求ポイント
  • 会社理念・社長理念等に共感があれば訴求点
  • 会社業績・実績・社会的貢献等に興味があれば訴求点
  • 会社イメージ社風などに興味があれば訴求点
  1. 資格の記載
  • 自動車免許の記載
  • 資格取得の記載方法
    • 複数取得していれば、古い順に記載
    • 同じ資格で複数等級を取得している場合は古い順で記載
    • 取得資格が多種の場合、資格毎に最終取得年毎に記載
    • 取得資格ジャンルごとに括って記載
  1. 趣味・特技の書き方
  • 端的に箇条書きする。
  • 公的資格があるものは記載する
  • 経験年数が長いものは年数なども記載
  • エピソード的なものがあれば、簡単に記載
  1. 自由欄の書き方
  • 会社に対する要望(理由があれば必ず記載)
  • 就業にあたっての配慮事項があれば記載
  • 採用に関してネガティブになることは記載しない
  • 入社後のポジティブな夢や自身の望む将来像などがあれば記載

飽くまでも私が採用担当者側でとても沢山の応募書類を見る中で、見やすい、判りやすいものはどういうものかを基準にアドバイスします。・・・読む側の目線です

  1. 経歴欄・・・ここは応募者の足跡みないなものです。ここはしっかり見ます。
  • 校名は略さずに記載

校名は結構同じような名称があります。例えば東西南北、第一第二第三…(俗にいうナンバースクール)、私立なのか公立なのか、国立なのか等、見る方は、現住所は記載されているが、地元がそもそもどこなのかは判らないので、地元の中学、高校であっても、●●県立△△中学(高校)と書かれていないと全くイメージできません。有名なラサール高校も、全国にありますから一律に印象は同じではありません。

  • 学歴は中学校卒業から記載

私立の超有名小学校以外は、小学校から中学校までは義務教育なので、地元がどこかを伝える意味で、中学校からの記載で十分です。紙面のスペースによっては高校からの記載でも良いと思います。要は、たまたま採用担当者が地元と関りや、関心がある方の場合有利に働く場合があるので、そこは外さないと言う意味です。

  • 年月日は和暦基本、カッコ書きで西暦併記

和暦・西暦表に関しては、原則どちらかに合わせなければいけません。生年月日は大体T.S.H.Rで簡略和暦記載しているので、和暦に合わせることになりますが、会社によっては標準を西暦にしているところもあるので、和暦を逆算して、年を特定するのは西暦に換算する際に間違いやすいので、併記してあれば完璧です。

  • 専攻、専門があれば明記する

これも採用担当者は応募してくる方と何か接点がないか、どこか適切な部署がないかをチェックしていますので、商学部でも経済なのか経営なのか、工業学校でも工業デザインのか、産業情報なのか等はできるだけ判りやすく記載した方が良い。(最近は造語に近いような学部名があるので、この学部は何をするところなのかを簡単にコメントするだけで印象は違います)

  • 在学中に病気などの休学があれば、明記

あまりないことですが、卒年と年齢が齟齬することがあり、よくよく中高大と在学年数を確認することがあります。仮に面談の際に指摘されて、単位が足りず留年だった事が判るとあまり良い印象にはなりません。事前理由はコメントしておいた方が、面談の際に質問される事を前提に対策を考えることができますし、病気や留学等であれば納得されやすいですし、逆にそういう状況を経て卒業したストーリーが語れますのでプラスポイントになります。

  1. 志望動機の書き方・・・判で押したような内容が多く、結構読み流すところです。

しかし、入社後こういう事を実現したいと言う思いがあれば、はかなり好感が持たれるPRです。シッカリとして夢があれば是非記載しましょう。

  • 就学中の専門・専攻に繋がる場合は訴求点

応募する会社に、経歴書記載された学校・学部・専攻の専門性に属する業種・業界であれば、専門性がそのまま志望理由になりますので、採用側は納得します。あとは数ある同業他社の中でどうしてそこを選んだかですが、トップ企業でなくても何か一つぐらい秀でた部分があるものなので、そこを一押しで書くのは判りやすいです。

  • 志望業界に興味があれば訴求ポイント

これは良く目にする志望動機です。書きやすいですが、面接時に突っ込まれる事もあり、その応答次第では認識の浅さが露呈したり、勘違いとたしなめられることもあります。十分な業界知識のない場合は、知らないから言える自分の将来像を描くのも良いでしょう。例えば、SIerの業界でも分野は無尽蔵ですから、応募会社の強いクライアントや業務分野でのSEになりたいと書けば、将来像はSEなので、あとは業務分野にどう興味があるか書けば良い訳で、官公庁の業務系システム開発SIerならば、「御社のメインクライアントの官公庁システムSEとして、地域に貢献したい。」と書けば、それなりに説得力があります。

  1. 資格の記載…和暦・西暦併記
  • 自動車免許の記載

これは一般企業では事務職であったとしてももはや当たり前の資格なので、取得していれば種別も含め記載し、未取得であれば、何時頃取得か、取得する意思があることはコメントしておくことをお勧めします。私も新卒で営業採用されましたが、未取得で、本試験は入社後に受けました。

  • 資格取得の記載方法

複数取得していれば、古い順に記載

経歴と同様であるが、年代順に取得資格を記載しておくと、資格取得内容によってどういう風にスキルアップをして来たかがイメージできるのでお勧めします。

 

同じ資格で複数等級を取得している場合は古い順で記載

これも同様に理由ですが、こういう細かい記載の手順は常識範囲と思われているので、ここを乱雑に記載しないよう気を付けましょう。

 

取得資格が多種の場合、資格毎に最終取得年毎に記載

記載欄が限られている場合等は、最終上位資格を記載するだけで十分です。この場合も年次別に早いものから記載しましょう。

 

取得資格ジャンルごとに括って記載

年次別に記載することをお勧めしてきましたが、敢えて関連性のある資格取得をPRするのであれば、年次別でなく、まとめて記載した方が見やすいので良いと思います。飽くまでの採用担当が見やすく、見てほしいところを印象付ける書き方を工夫しましょう。

  1. 趣味・特技の書き方
  • 端的に箇条書きする。

趣味が無いという方でも何か書くべきです、趣味の部分は面接時に話題になりやすいです。採用者も聞きやすく、応募者も話やすい話題だからです。話やすい話題で応募者が自身の事についてどう語るかを観察評価されます。そう言う意味では細かく書く必要は無く、多寡に拘わらず箇条書きで判りやすく記載する様にしましょう。

 

  • 公的資格があるものは記載する

趣味であっても資格(特に公的資格となるもの)は能力面として、探求心があることのPRとし記載しておくと印象に残ります。

 

  • 経験年数が長いものは年数なども記載

一般的な「読書」や「映画鑑賞」、スポーツであれば、野球や武道等で特に本格的に行ったものであれば、レベルや、経験年数の長さなどもPRポイントとなります。PRしたい事は何らかのコメントや経歴などを付記することでより印象的になります。

 

  • エピソード的なものがあれば、簡単に記載

はやり良い印象を持って貰うため、興味を抱きそうなエピソードがあれば、面談時の素材として簡単なエピソードを書き足すのは良いと思います。何かの大会に出たとか、ボランティア経験をしたとかを思い出して記載してみたら良いと思います。

  • 会社理念・社長理念等に共感があれば訴求点

応募する企業のホームページは目を通すものですが、そこには大体社長のプロフィールや理念などが書かれています。一般的な社会貢献や、ビジョンを描いていますが、一般的に公開しているものなので判りやすい内容です。書くことに迷った時には一読して、共感する素材として志望動機の一つとして書けば、企業に興味を持っていること、会社への愛着なども表現できます。採用側も好感は持てますが、深追いせず、逆に質問するネタにするのも良いでしょう。

 

  • 会社業績・実績・社会的貢献等に興味があれば訴求点

応募する会社の業績が良いか悪いかは当然気になるとこで、最初に確認するところだと思います。過去三期程度は右肩あがりか、下がりか、横ばいか等を知って望むと思いますが、できれば、もうひと堀して、業績であれば、いくつかの見るべきところがあるので知っておくとよいでしょう。売上が大きく伸びていなくても、利益(営業利益)が増えているってことは儲かっているってことです。逆のパターンであれば、勢いはあるが、体質的な改善や、マーケティングや製品原価等に悩みがあると思えばいいでしょう。また、メーカーであれば、売上だけでなく、市場でのシェア(占有率)が成長・安定経営の指標になります。あまり細かいことは知る必要はないですが、「売上」「粗利」「シェア」等のキーワードは志望動機として応募会社を評価するポイントになり、採用者もそこに着目する応募者には好感を持ちます。結局企業は利益を追求するのが基本ですから、こう言ったビジネスパーソンとしての資質もあることをPRするのも良いと感じます。

  • 会社イメージ社風などに興味があれば訴求点

広告などを出していたり、商品名が通っている会社であれば、そのイメージについて好感を持っているので応募したと言うのもシンプルな志望動機で良いと思います。社員になった場合、どうしてもいろいろ忙しいときとか厳しい状況がありますが、結局この会社で頑張るには会社に対する愛着と言うものが必要です。そう言う意味では応募時点から愛着を持っていることをPRはすることは採用担当者に良いイメージを与えます。

  1. 自由欄の書き方

履歴書の体裁によりあったりなかったりすると思いますが、あっても無理に記載するところではありませんが、自由欄なので、以下の様な事を考慮して記載すれば良いでしょう。

  • 会社に対する要望(理由があれば必ず記載)

個人情報保護法により会社が個人の承諾を得ることなく、個人の情報や機微な情報を収集することは禁止されているので、敢えて会社側から求められることはありませんが、伝えておくことで、入社後問題になるようなことがあれば、こう言った部分で記載しておけば、トラブル回避になります。

 

  • 就業にあたっての配慮事項があれば記載

募集業務に支障は出ないものの障害等がある場合は、伝えておけば、障碍者採用枠などを持っている場合、採用に有利に働くことがあります。

 

  • 採用に関してネガティブになることは記載しない

採用に際してあらかじめ伝えて方が良いとしても、伝えることが採用にブラスにならないと思われることは記載することは避けましょう。これは隠すことと言うより、書面に残さない方が良いと言う場合ですが、書類選考段階では不要と思われることで、面接時点で、採用担当から聞かれたら応える様な内容を想定しています。例えば、両親、兄弟の事などになりますが、本人には関係ありませんが、企業側が知っておくべきことなどです。

 

  • 入社後のポジティブな夢や自身の望む将来像などがあれば記載

採用担当者に好感を持てるような事を記載するのは良いと思います。しかし無理に自分のイメージを良くするために記載する必要はありません。例えば、労働条件に月平均10時間残業含む月収例示があった場合に、10時間以上の残業は受けられる様な事は記載する必要はありません。今は大丈夫でも将来的にどうなるか判らない様な内容ですから、それが後々縛りになることもあるからです。

まとめ

経歴書や職務経歴書は自身のプロフィールや業績を伝えるものですが、会社がこれらを通じて知りたいのは、入社後貢献を期待できる人材です。書類や面談で100%お互いに知りうるものではありません。特に応募側は会社の表の顔しか知らない訳ですから、面談で聞くわずかな情報では十分理解することはできません。ただし、応募側は伝える事はできるので、採用担当に好感を持てるような思いは伝えておいて良いと思います。履歴書の作成に関しては採用担当者の立場に立って記入内容を考えると、良い履歴書が作れると思います。

 

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